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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年5月7日 バンクーバー 大北博紀

加:Taseko社、New Prosperity金・銅鉱山の再環境調査に先住民の精神的儀式の禁止を要請

 2012年5月1日付け現地報道によると、2011年11月にTaseko Mines Ltd.(本社:BC州バンクーバー)のRussell Hallbauer社長がPeter Kent連邦環境大臣に送った手紙が公表され、BC州中部Williams Lake市の南西125 kmに位置する同社所有のNew Prosperity 金・銅鉱山(概測埋蔵量Cu 53億lb(2,404,040 t)、Au 1,300万oz)の環境調査の再実施を巡り、同社と地元の先住民族との間で対立が起きていると報じている。
 手紙の内容は、環境調査委員会において先住民の祈祷など精神的儀式や催しを禁止するよう要請したもので、同社はこの環境調査プロセスは環境問題を客観的事実に基づいて審査されるもので、審査に精神的な要素を取り入れることは公平ではないとしている。
 2010年、地域の経済活性化を図るとしてBC州政府からは承認を得たプロジェクトだったが、その後、連邦政府による環境調査委員会で、同鉱山の環境問題が酷評され、同鉱山開発の連邦政府承認が得られなかった。その際、同社が尾鉱ダムにしようとしているFish Lakeを含む鉱山周辺の土地の精神的重要性が繰り返し強調された経緯がある。そのため、再調査で開催される環境調査委員会では、先住民による祈祷、幼稚園児による魚の死を象徴する寸劇、プロジェクトに対するセンセーショナルなフィルムの放映を許可しないよう訴えたもの。また、環境調査委員会の3人の委員の内1人がプロジェクトに反対する地域の先住民組織の一員で治金家Nalaine Morin氏であることにも苦情を申し立てている。
 これに対し地域の先住民Tsilhqot’in National Government(TNG)、Joe Alphonseチーフは、この土地に関わる精神的な部分を切り離すことはできず、祈祷などの儀式は大変重要な意味のあることで、この手紙は先住民の精神を侮辱するものであると抗議している。
 現在この動きに対し、BC州Terry Lake環境大臣は先住民の行動を制限する同社の対応には同意しかねるとコメントしている。

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