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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年5月14日 ロンドン 北野由佳

英:Johnson Matthey社、白金の需給分析を発表

 英国の貴金属製錬・加工大手Johnson Matthey社(本社:ロンドン)は2012年5月14日、2011年の白金及びパラジウムの需給実績分析と2012年の見通しを発表した。白金の需給分析は以下のとおりである:
 2011年の白金の需給については、供給は対前年比7.1%増の648万oz、総需要(中古品回収を含む)は同2.4%増の809.5万oz、需給バランスは43万ozの供給余剰に転じたと分析した。
 供給面を各国別にみると、南アの鉱山生産量は前年から比べて約12万oz減少したものの、在庫の放出によって南ア全体での出荷量は対前年比4.7%増の485.5万ozとなった。一方、2010年の減産から回復した北アメリカは対前年比75%増の35万oz、ジンバブエは新規鉱山の操業開始及び生産能力拡大により同21.4%増の34万ozであったことから、全体の供給量は過去4年間で最高値の648万ozとなった。
 需要面を用途別にみると、自動車触媒用の需要は、対前年比1%増の310.5万ozとなった。大型ディーゼル車(heavy duty diesel)の触媒用の需要が対前年比27%増の51.5万ozと大幅に上昇した一方で、軽量自動車(light duty)の触媒用の需要はパラジウムの代替利用及び日本での震災の影響を受けて減少した。また工業用の白金需要に関しては、先進国での景気回復と途上国における急速な経済成長によって、対前年比16.8%増の205万ozとなり、特にLCDパネルに用いられるガラス用の白金需要が高まった。一方で、宝飾用白金需要は、中国における宝飾品製造業者による2011年下期の価格下落時の大量購入に伴う宝飾用需要増(対前年比2%増)、インドにおける白金小売販売店の増加に伴う宝飾用需要の急増等により、対前年比2.5%増の248万ozであった。投資用白金需要に関しては、依然として高いものの、対前年比29.8%減の46万ozであった。中古品からの白金回収は、自動車触媒及び宝飾品の両分野で増加し、全体で対前年比11.7%増の204.5万ozであった。
 2012年の白金需給バランスについては、2011年と同程度の供給余剰となる予測した。供給面では、南アはストライキや鉱山の操業停止により鉱山生産量に影響が出る可能性があるが、出荷調整用在庫が十分に残っていないため、南アの供給量は減少する可能性がある。一方、需要面では、自動車触媒用の需要は2011年と同程度、工業用の白金需要はより緩やかとなると予想した。また、今後、6か月間の白金価格に関しては、平均1,600 US$/oz(1,450~1,750 US$/oz)と予想した。

表1.白金需給(2010、2011年)(単位:千oz)

  2010年 2011年 対前年比(%)
白金供給 6,050 6,480 7.1
白金総需要 7,905 8,095 2.4
(回収分) 1,830 2,045 11.7
白金純需要 6,075 6,050 -0.4
需給バランス -25 430  
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