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鉱種:
パラジウム レアメタル
2012年5月14日 ロンドン 北野由佳

英:Johnson Matthey社、パラジウムの需給分析を発表

 英国の貴金属製錬・加工大手Johnson Matthey社(本社:ロンドン)は2012年5月14日、2011年の白金及びパラジウムの需給実績分析と2012年の見通しを発表した。パラジウムの需給分析は以下のとおりである:
 2011年のパラジウムの需給については、供給は対前年比0.1%増の736万oz、需要は同13.2%減の845万oz、需給バランスは前年の53万ozの供給不足から125.5万ozの供給余剰に転じたと分析した。
 供給面を国別にみると、ロシアの在庫放出は過去数年間で最も少ない77.5万ozであったが、北米及びジンバブエにおける増産によってほぼ相殺される形となった。
 需要面を用途別にみると、自動車触媒用の需要は対前年比8.1%増の603万oz、工業用が同0.6%増の248万ozであった。一方、宝飾用の需要は対前年比15.1%減の50.5万ozであった。投資用の需要は、パラジウム価格が下落した2011年Q4に大量にETF(上場投信)が売却されたため、2011年全体での投資用パラジウム需要はマイナスとなった。
 中古品からのパラジウムの回収に関しては、自動車触媒で対前年比26%増と急増したことに加え、宝飾品及び電子部品からのパラジウムの回収もそれぞれ増加したため、全体では対前年比26.8%増の234.5万ozとなった。
 2012年のパラジウム需給バランスについては、供給過剰から再び供給不足に転じると予測した。供給に関しては、ロシアの在庫放出量がさらに減少する一方、南アの生産量はほぼ横ばいで推移する見通しであるとした。一方、自動車触媒用のパラジウム需要は、ガソリン車の増産及び軽量自動車におけるパラジウム需要の高まりによって、増加すると考えられる。また工業用パラジウムの需要に関しては、中国において化学品製造業用の需要が拡大することから、需要増となると予測した。なお、今後6か月間のパラジウム価格に関しては平均715 US$/oz(620~800 US$/oz)と予想した。

表1.パラジウム需給(2010、2011年)(単位:千oz)

  2010年 2011年 対前年比(%)
パラジウム供給 7,355 7,360 0.1
パラジウム総需要 9,735 8,450 -13.2
(回収分) 1,850 2,345 26.8
パラジウム純需要 7,885 6,105 -22.6
需給バランス -530 1,255  
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