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ニュース・フラッシュ

2012年5月16日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:Thysssen Krupp社、CSA社及び米国圧延工場売却を検討

 Thysssen Krupp社(TKS)は、リオデジャネイロにあるCSA社(製鉄及び鉄鋼中間製品生産の一貫製鉄所)と米国圧延工場(アラバマ州)を売却することを決め、売り先を探している。目下、株主間協定のあるVale(CSA社株式27%保有)への売却を持ちかけているが、ValeのFerreira社長は、ValeがCSAの経営に参加することはないと発言している。現地報道では、他にもアジアの製鉄会社にも売却の話を持ちかけているとされ、中国の鉄鋼企業に売却される可能性もある。売却を決めた理由は、建設コストが予算を大幅に上回った事と、昨今の鉄鋼需要の落ち込みとみられる。仮にValeがCSA株を買収すれば、Valeが鉄鋼業に本格進出する事を意味し、世界の鉄鋼業界に色々波紋を呼ぶ可能性がある。CSA社は、2010年に製鉄所の操業に漕ぎつけたものの、現在も操業は70%レベルと低迷している。また設備供給は、当初の中国メーカーから自社系メーカーに切り替えており、建設コストも、当初の30億€から52億€に約70%の大幅な上昇となった。同製鉄所の製鉄能力は、高炉2基で5百万t/年である。

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