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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2012年5月17日 調査部 渡邉美和

中国:フェロニッケル市場混迷

 現地報道によると、現在、中国のフェロニッケル市場は混迷を深めている。生産者の価格は下がり、一部ではコスト割れすらあるという。上流も下流産業もフェロニッケル市場への信頼は低下、トレーダーもまだこの先価格は低下すると見通している。計画的な生産停止を実施する企業も増加していることから、或いは需給は今後バランスし、やっと転機を迎えるのではないかとの見方もある。
 一方、ステンレス業界では、市場低迷により、少なからぬメーカーが今後のリスクを避けるために減産措置を取っている。消息筋によれば、宝鋼集団は今月50%の減産をしているという。また、酒泉鋼鉄集団が今月計画しているフェロニッケル調達量は2万tに満たないという。さらに、張家港鉱浦項ステンレス鋼有限公司も今月に同様な減産計画を有しているとのことである。
 下流のステンレスメーカーの減産により300系の生産は低下、ニッケル市場は縮小している。一部のフェロニッケル生産者が減産又は生産停止しているといえども、供給過剰の状態は変わっていない。売主にとって価格決定権を掌握できない状態が続いている。

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