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ニュース・フラッシュ

2012年5月18日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:先住民土地での鉱業開発の規制解除の可能性

 ブラジル下院は、現在開発が規制されている先住民土地での鉱山開発を認めることを、2012年7月までに議決する可能性が出てきた。この問題は長らく懸案事項となっていた。下院にはこのための特別委員会が設置され、早ければ、下院での議決後、7月には上院での審議に持ち込まれる。規制解除の見返りとして、開発事業者はロイヤルティ(2~3%)を先住民側支払う。また、探鉱権については、通常は先願主義であるのに対し、先住民土地では入札制度が導入される可能性がある。新生企業は事前に政府による実行能力が審査されるとともに、入札対象の探鉱鉱区は、先住民側へのヒアリングの他、人類学、環境影響等の観点から環境天然資源院(IBAMA)の事前許可を得るなどの過程を経て決定される。これに対し、先住民伝道協議会Indigenous Missionary Council(CIMI)関係者は、政府案は、企業の都合だけを取り入れた一方的な規制緩和で、先住民側の意向が組み入れられていないと批判している。また、事前協議、拒否権がないことも問題視している。同協議会は、6月開催のリオ+20会議の場でもこうした見解を発表するという。

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