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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2012年5月18日 調査部 渡邉美和

中国:今後5年で輸入銅スクラップ量、大幅には増加せず

 現地報道によると、2012年5月16~17日に開催された「2012年中国国際回収大会」の席上、北京中色再生金属研究所の張希忠所長は、「国際的な銅スクラップ資源には限りがあり、今後の5年間で中国が輸入する銅スクラップ量が大幅に増加することはないだろう」と語った。
 同所長は、「高品位の銅スクラップは利益幅が小さく、多くの低品位屑は政策、法規の関係で輸入が難しくなる、また、中国の労働コストも増加しつつあり、輸入銅スクラップに関しては長期的に経営リスクが高まり、環境リスクも今後高くなる」と述べた。
 中国では鉱石から生産される銅資源が乏しく、輸入に多くを依存している。2011年の中国電気が精製、銅生産量は519万tに達したが、その内鉱石から生産される銅は338万t、この内、国内精鉱からの銅が173万t、輸入精鉱からの銅が165万tである。また、再生銅からのリサイクルが181万tとなっている。再生銅率は35%である。
 張希忠所長は、「銅スクラップからの再生利用を重視することは中国の銅資源の不足を補う重要な手段である」と述べ、更に「中国で1996年~2000年頃に生産消費された銅の多くが今後5年で続々とスクラップとして発生し、国内銅スクラップの発生量は年を追って増加するだろう」として、「2015年には中国国内で発生する銅スクラップ量は220万tと予想され、2011年と比較すると約80万t 57%増加する」と見通している。

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