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ニュース・フラッシュ

2012年6月2日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:CSA社売却で、ValeのFerreira社長がRousseff大統領と会談

 5月29日、Thyssen Krupp社(TSK)のブラジル撤退に伴うCSA社の売却について、ValeのFerreira社長は、Rousseff大統領と会談した。TSKは、2010年にCSA社の一貫製鉄所を立ち上げているが、今回はCSA社と米国の圧延工場をセットにして売却する計画である。TSKはブラジル産の鉄鉱石使い粗鋼を生産、これを米国で圧延することにより、米国市場での販路を開く計画であったが、CSA社製鉄所の建設コストが大幅に上がったため、自力での操業を断念した。CSA社の株式シェアは、TSK 73%、Vale 23%となっており、ValeがTSKの持ち分を取得する可能性があり、今後の政府やValeの対応が注目されている。CSA社と米国圧延工場をパッケージで取得すると、米国向けの自動車鋼板等の販路も手に入ることになり、ブラジル側にはメリットが大きいとされている。なお、ブラジルの他の鉄鋼メーカーである、GERDAU社、CSN社、USIMINAS社は、今のところCSA社の取得に関心を示していない。しかし売却価格は70億€(約88億US$)に達する可能性があり、この規模の投資となるとブラジル開発銀行(BNDES)にとっても巨額であり、ファイナンスの問題も浮上する可能性があるとされている。また今後外資の鉄鋼企業を含めた取引に発展する可能性もあるとされる。

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