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ニュース・フラッシュ

2012年6月4日 リマ 山内英生

ペルー:Xstrata Tintaya社に対する抗議行動激化、非常事態宣言発令

 2012年5月27~29日付け地元各紙によると、Cusco県Espinar郡において、河川の汚染を理由としたXstrata Tintaya社の活動に対する抗議行動が続いている問題で、内閣の社会争議担当局長らが抗議行動の鎮静化を目的として現地に赴いたものの、抗議デモ隊の代表者らが、河川汚染への対応と経済的見返りの増加とする当初の要求を変更して同社の即時撤退を申し入れたこと、また、社会争議担当局長を政府の代表者として認めなかったことなどから、対話は5月26日に決裂した。この対話決裂を受けて抗議行動は激化し、5月28日にはデモ隊とこれを鎮静化しようとした警官隊が衝突し、双方から多数の負傷者とデモ隊から2名の死者が出たことや一時的に検察官が身柄を拘束されたことを受け、政府はEspinar郡に対して1か月間の非常事態を宣言した。
 また、5月30~31日付け地元各紙によると、5月30日にEspinar郡のMolohuanca郡知事が同郡内における反鉱山運動を先導した容疑で逮捕された。前日には同様の容疑で民間団体の代表者が逮捕されたが既に釈放されている。同郡住民の間では、郡知事の逮捕に対する抗議と釈放を求める声が高まっている。
 一方、Valdes首相は、Espinar郡における秩序が回復次第、政府代表団が現地入りして対話交渉を行うことを明らかにした。この代表団はHumala大統領による指示に基づいて、Pulgar-Vidal環境大臣を代表者とし、Merino鉱山大臣、Cornejo住宅大臣等が同行する計画となっている。

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