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ニュース・フラッシュ

2012年6月20日 調査部 渡邉美和

中国:「中国の希土状況と政策」白書発行

 現地報道によると、2012年6月20日、「中国の希土状況と政策」白書が正式に発表配布された。これは、20日に開催された国務院公報室のプレス発表で行われ、状況の説明とともに記者からの質問に対する応答もあった。
 工業情報化部の蘇波副部長は、中国の希土状況と政策動向について紹介し次のように述べた。「希土は再生不可能で重要な自然資源であり、経済社会の発展の中で用途は日増しに広がっている。長年の努力により、中国は世界最大の希土生産国そしてその応用と輸出でも有数の国となった。中国の希土は、資源量では世界の23%を占めるのみだが、供給量シェアは90%に達し、世界の経済発展に際して重要な貢献をした。一方で、資源の過度な開発ももたらされたことで、生態環境破壊などの問題が突出したことにより希土産業の継続的な発展に厳しい制約が課せられた」。
 また、同副部長は、「中国政府は不断に希土管理を強化し、2011年5月には国務院により「希土産業の持続的健康的な発展を促進するための若干の意見」が配布され、それに対して関係部門、地方政府、企業が真摯に対応したことにより、希土産業の管理に明らに効果が認められた」としている。それらは以下の3点に集約されるとのことである。
 第一に、体系的な政策法規であり、希土資源税課税基準の強化や、「希土鉱業汚染物質排出標準」の実施、産業への参入条件の強化などである。
 第二に、希土の開発採掘、生産、環境保護、密輸撲滅などの専門的引き締め活動の実施であり、希土の違法探査採掘などについて600件以上の調査を行った上で、無計画・計画生産超過などの13の希土鉱山と76の製錬分離企業について生産を停止させ管理体制を改めさせた。環境対応検査に関しては既に56のこの検査に合格した企業名を告示し、希土企業が新たに環境に資するために投下した資金は40億元近くに達している。希土密輸の撲滅に関しては、密輸資源8件を摘発、密輸されようとした希土769 tを押収し、容疑者23人を告発した。これらの引き締め活動により、希土鉱産の開発秩序体制を維持でき、違法性や法規にそぐわない生産を抑制でき、資源と環境保護水準を大幅に高めることができている。
 第三に、これらに歩調を合わせた希土輸出管理の強化である。国内希土市場の厳格管理の強化、供給量のコントロールとともに、輸出市場の管理を強化し、密輸出などの違法性のある行為に対して打撃を与え、輸出の秩序を規範化した。これらの措置はすべて貴い宝である希土資源と生態環境に資することが目的であり、国際的な慣例とWTOの関連規則に符合するものであり、少なからず中国の発展に対して責任を負うものであると共に世界の発展にも同様に責任を負うものであった。

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