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ニュース・フラッシュ

2013年4月17日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:EBXグループ、原油生産、港湾開発で苦境に陥り、OGX株式の一部を売却へ

 メディア報道によると、EBXグループのEike Batista代表は、同グループの経営立て直しに躍起になっている。2012年、同グループの石油開発部門のOGX社がCampos Basinで手掛ける原油開発プロジェクトの生産量が予想より少なかったことから信用不安を起こし、同グループ各社の株価が下落、Batista代表も約250億US$の損失を抱えたとされている。同プロジェクトの生産量は、50,000バレル/日(2012年)、75,000バレル/日(2015年)と計画されていたが、2013年3月現在、生産量は8,300バレル/日(2月は11,300バレル/日)と低迷している。市場からは、同グループがOGX社の株式を保有し続けることに疑問の声もささやかれ始めているが、Batista代表は同社株式売却を否定してきた。しかし、2013年4月22日、EBXグループは、OGX株式の40%をの売却をロシア第2の石油開発企業であるLukoil社と交渉中であると報道されている。Lukoil社は、シベリアでの原油生産の伸び悩みから国外での投資先を探していたところで、EBXグループは早ければ5月上旬にも交渉をまとめたいとしている。また、OGXが保有するTubarao Martelo鉱区の権益40%については、マレーシアのPetronas に10億US$で売却する交渉も行われていると報道されている。EBXグループは資源開発を目的として設立され、2012年初頭には時価総額300億US$に上ったとみられるが、OGXの原油生産の伸び悩みやその他プロジェクトの遅延から信用不振に陥り、現在の価値は3分の2程度とされている。このため同グループは、Petrobras、BTG PactualグループのAndre Esteves代表等に支援を求めていた。

 一方、同グループが手掛けるAcu港(Rio de Janerio州、投資総額400億US$)の開発計画も先行きに不安が生じている。2013年1月には、検察局が同港建設に関し土壌汚染、水質汚染等環境上の問題があるとして、建設差し止めを提訴している。

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