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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2013年4月22日 バンクーバー 大北博紀

加:ON州北部Ring of Fire地域の鉱山開発プロジェクト、鉱山会社の資金繰り悪化により危機に面する

 2013年4月16日付地元紙等によると、ON州北部Ring of Fire地域の鉱山開発プロジェクトが、同地域開発の最大の投資者Cliffs Natural Resources社(以下Cliffs社)の資金繰りの悪化により、危機に面していると報じている。

 Ring of Fire地域は鉄道やハイウェイ等の交通手段がなく、ON州政府はインフラ開発をサポートする姿勢を示すも資金不足の同州はインフラ開発資金を未だ確約していない。Cliffs社は、Big Daddyクロムプロジェクトの開発において、ハイウェイ建設6億US$を含む33億US$の開発計画を提案しており、ハイウェイが開通した場合には、同地域に他社の小規模鉱山が建設される可能性がある。

 また、Cliffs社は、先住民団体や環境保護団体がON州政府に対してBig Daddyクロムプロジェクトの環境審査に調停を要求するなどトラブルに陥っているが、新たな問題に直面している。

 一つは物流の問題。トルコのコングロマリット及びフェロクロム生産者Yildirim Groupは、物流に問題があると見ており、「Cliffs社と複数回面談したが購入の意思はない。クロム鉱石市場は供給過剰。市場価格でCliffs社が競争力を持っているとは思わない。」と述べている。

 二つ目は、鉄鉱石価格の下落及び主要鉱山であるQC州Bloom Lake鉄鉱山のコストの上昇。Cliffs社の株価は最近12か月で70%以上も下落しており、中国の需要の減少がCliffs社のような高コストの鉄鉱石生産者を悩ませている。

 アナリストは、「Cliffs社の貯金箱にはBig Daddyクロムプロジェクトに供給するほどの資本はない。同社の時価総額は約28億US$あるため、JV企業の資金源として検討するだろう。ハイウェイ建設への政府支援を得ることが必要である。」と述べている。

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