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ニュース・フラッシュ

2013年4月26日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:CSN社、CSA社及び米国圧延工場買収で再オファー

 メディア報道によると、ThyssenKrupp社Valeが保有するCSA(Companhia Siderurgica Atlantica、ブラジル)社及び圧延工場(米国アラバマ州)の売却で、ブラジル鉄鋼大手CSN社が38億US$の再オファーを行った。当初オファーは2013年1月に行われ、CSN社とTernium社(アルゼンチンTechintoグループ)がオファーしたとみられているが、オファー価格が低く結論が出ていなかった。CSA製鉄所は、ThyssenKrupp社が、Valeの誘いで建設したもので、生産能力は5百万t/年(250万t炉×2基)。保有シェアは、ThyssenKrupp社73%、Vale 27%で、原料の鉄鉱石及び鉄鉱ペレット8.5百万t/年は、全量Valeが供給している。製鉄所で生産した半製品を、ほぼ同時期に米国に建設した圧延工場(アラバマ州)に持ち込み、米国市場向けの自動車鋼板等を売り込む戦略で、ブラジルの鉄鉱石資源と半製品生産、米国での自動車鋼板の生産を組み合わせ米国市場に迫る戦略であった。ThyssenKrupp社は、両プラントを150億US$で建設したと報道されている。また、CSA社のプロセスでは、操業状況が悪く現在でも稼働率は70%程度とされている。現状では、CSN社が最も有力な売却先とされているが、ThyssenKrupp社は、CSA社のマイナー株主のValeとも交渉しているとも伝えられている。

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