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ニュース・フラッシュ

2013年5月27日 バンクーバー 大北 博紀

加:メトロバンクーバー港における石炭輸送の中継施設建設計画に対し、環境保護団体が反対の意を表明

 2013年5月22日付地元紙等によると、メトロバンクーバー港湾地域で物流とターミナル運営を行うフレーザー・サレー・ドック社(Fraser Surrey Docks LP、以下FSD社)が計画している石炭の輸出中継施設の建設計画に対して、環境保護団体や地域住民が反対の意を表明していると報じている。

 FSD社の代表取締役兼CEOは同日、2008年から続く世界経済の停滞により、主要取扱貨物である木材や鉄鋼製品の物流ビジネスが減少しており、この打開策としてFSD社が管理運営するサレーバースに15百万C$を投じて、米国産の石炭4百万tをアジア向けに中継輸出する施設を建設する案を公表した。

 近隣住民と環境保護団体は、石炭の粉塵による健康リスク、航路の環境への影響、気候変動の被害(CO2を排出する資源として)、等に対し「私たちの未来を破壊する可能性のある製品を輸出することに問題がある」と反対の意を表明している。

 メトロバンクーバー港湾局は昨年6月から審査を行っており、バンクーバー地域保健局は健康評価を求めている。また、メトロバンクーバー環境委員会は今年4月に計画への反対を可決している。

 メトロバンクーバー港湾地域における石炭輸出は、現在、Westshore Terminal LP社が管理運営するロバーツ・バンクターミナル(Roberts Bank Terminal)で行われており、2012年度の取扱量は32.7百万tだった。もし、本計画が承認された場合は、バーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道(BNSF:Burlington Northern Santa Fe Railway)により、サレーバースに日量12,500tが搬入され、艀に積み替えられた後、タクセーダ島(Texada Island)へ艀輸送を行い、そこでバラ積み本船に再度積み替えられて、アジア向けに輸出されることとなる。

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