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ニュース・フラッシュ

2013年6月3日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:CRM社、電力入札を見据え、一般炭増産を計画

 CRM社(Companhia Riograndense de Mineracao)によると、政府が2013年8月に予定している電力入札を見据え、ブラジルでの石炭生産を2百万t/年増産する計画であり、投資額は2億レアル(約1億US$)であるとした。同社はすでに国営ElectrobrasのCandiota火力発電所(Rio Grande do Sul州)に一般炭3.3百万t/年を供給しており、今回の入札では、政府は火力発電を優先するとみられている。またメディア報道によると、CRM社は、同じRio Grande do Sul州にあるMPX社、Tractebel社の発電所にも、バックアップ供給の契約を行う可能性がある。Rio Grande do Sul州には、ブラジルの石炭埋蔵量の80%が賦存するとされている。

 ブラジルは電力の80%以上を水力発電に依存しているが、降雨時の雨量変動や季節ごとの雨量変動が大きく、また最近は旱魃の傾向もあり、安定した電力の確保が喫緊の課題となっている。政府は、火力発電、風力発電等の増強と、不測の事態に備えるためのバックアップ体制の整備を進めており、このために5年後の電力供給のための電力入札(Leilão de geração、A-5)を行っている。前回の入札は2012年12月に行われ、水力発電所(2か所)、風力発電所(10か所)について、合計574 MWの契約(平均価格91.25レアル(45.6US$)/MWh)が行われた。なおブラジルの石炭消費量(2011年)は、原料炭22,105千t、一般炭7,207千tで、原料炭のほぼ全量が輸入され、一般炭はほとんどが国内で生産された。石炭出荷量の65%はRio Grande do Sul州、34%はSanta Catalina州であった。

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