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ニュース・フラッシュ

2013年7月5日 サンティアゴ 神谷夏実

ブラジル:EBXグループ、経営危機に陥る

 メディア報道によると、EBXグループ傘下企業の業績悪化を受け、Eike Batista代表は債務超過を避けるため、資産売却の決断を迫られている。一方、同グループのファイナンスアドバイザーであるBTG Pactual銀行は、同グループの清算も含めた検討に入っている。

 一方、同グループの鉄鉱石生産企業であるMMX社の資産売却について、BTG Pctual銀行及びRoger Agnelli元Vale社長のグループ、Arcerol Mital(ブラジルでの鉄鉱石自給体制を急ぐ)、Ferrous Resources社(Glencore Xstrataが資本参加)が関心を示しており、一部報道では、MMX社はすでにGlencore Xstrataと交渉を開始しているとされる。Arcerol Mitall及びFerrous  Resources社とも、MMX社のSerra Azul鉱山近くに自社鉱山を保有している。

 MMX社は、主力事業であるSerra Azul鉄鉱石鉱山の拡張計画(24.5億US$)の凍結を既に決定した。同鉱山は、2012年に8.7百万t/年の鉄鉱石を生産し、生産能力を29百万t/年に拡張する計画があった。また、Corumba鉄鉱石鉱山の操業を、2013年7月から6か月間、停止する決定も行った。同鉱山は操業コストが上昇し、同社の2013年Q1の業績悪化の原因となっていた。

 こうした状況について、アナリストはプロジェクト建設スケジュールが遅れることで、収益確保が不十分となり、財務が悪化し危機的状況となっていると指摘している。また同社に融資する金融筋が、キャッシュポジションの引上げと返済について圧力をかけているとされる。

 同社の主力事業であるSudeste港建設計画(積出能力50百万t/年、投資額24億レアル(約12億US$))は、2013年12月の操業開始を目指している。Rio de Janeiro州Sepetiba地域には、現在二つの積み出し港があるが、ValeとCSNが占有しており新たな積出余力がないことから、Usiminas等他の生産者は、MMX社と契約してSudeste港を利用する計画がある。

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