閉じる

ニュース・フラッシュ

2013年7月12日 バンクーバー 片山弘行

加:バンクーバー市議会、市域内での石炭物流産業の禁止を可決

 バンクーバー市議会は、2013年7月9日、市域内の海上ターミナルやバースでの石炭の出荷、貯蔵、積み換えを禁止することを可決した。

 現在、バンクーバー市には石炭処理施設はなく、また北米第2位の石炭輸出港であるメトロバンクーバー港には市議会の権限は及ばないため、今回の禁止の採決は象徴的な動きではあるものの、メトロバンクーバー港の拡張計画に論争をもたらすと考えられている。

 ビジョン・バンクーバー党が多数を占めるバンクーバー市議会において、温室効果ガス削減と世界の主要都市で最もきれいな空気を呼吸できることを目的とした「Greenest City 2020 Plan」の一環として、建設・開発規制条例の改正案を賛成9、反対2で可決した。

 バンクーバー市を含む広域行政区であるメトロバンクーバーでは、6月にバンクーバー市、バーナビー市、ノースバンクーバー市とともに周辺地域の大気分水界及び気候変動の懸念から、フレーザー川河口からの新たな石炭積出施設に対して反対の決議を行っている。また、環境保護団体は、サレー市のフレーザー川での1,500万C$の石炭処理施設計画について阻止しようとしている。

 BC州には10の石炭鉱山が所在しており、さらに少なくとも9つの石炭鉱山の開発が計画されている。石炭産業は26,000人の直接・間接雇用を生み出すと共に、2011年には州経済に32億C$もの効果をもたらしている。バンクーバー周辺には、バンクーバー市の対岸のノースバンクーバー市に18.5万tクラスのバルク船の受入が可能な石炭積出港と南約25 kmのトゥワッセンに26万tクラスのバルク船の受入が可能な石炭積出港がある。

ページトップへ