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ニュース・フラッシュ

2013年9月16日 北京 篠田邦彦

中国:照明産業におけるレアアース需要が60~70%減少

 安泰科によれば、さまざまな原因により照明産業におけるレアアース需要は大幅に減少しており、需要最盛期の2010年、2011年と比べ、現在酸化ユウロピウム及び酸化テルビウムの需要量は既に60~70%減少している。

 レアアース発光材料のトップ企業である科恒株式研究開発センターの胡学芳副主任は、2013年9月12日に開かれた2013年国際レアアースフォーラムでこうした点について触れた。

 同副主任によると、照明産業におけるレアアース需要が大幅に減少した主な原因は、①世界経済の低迷やLED製品への代替により、蛍光灯の需要量が20~30%減少したこと、②コーティング・プロセスの改善や高いコーティング力の蛍光粉末の出現により粉末使用量が減少し、蛍光粉末の需要量も50~60%減少したこと、③蛍光粉末技術の改善や粉末の再生利用によってレアアースへの需要が減少したことである。

 2012年の中国国内のレアアース蛍光粉末の生産販売量は4,000 tだったが、生産能力は3万tあり、生産能力は需要を遥かに超えている。

 2013年のレアアース蛍光粉末の販売量は前年とほぼ同水準で、4,000 t前後となり、2010年、2011年のレアアース蛍光粉末の販売量は8,000 tであったが、そのうち一部は在庫となっている。

 同副主任によると、レアアースは発光材料のコストのうち80%を占めるが、発光材料分野がレアアース川下産業に占める割合はわずか6%であるため、照明産業におけるレアアース需要の大幅減少がレアアース産業全体に与える影響は限られている。

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