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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2013年10月7日 ロンドン 小嶋吉広

ポルトガル:INSG、2013年、2014年ともにニッケル供給過剰を予想

 2013年9月30日~10月2日、リスボンで国際ニッケル研究会(INSG)の秋季会合が開催され、日本からは政府代表として経済産業省非鉄金属課、企業代表としては住友金属鉱山他が参加し、その他各国の政府代表、産業団体等合計約60名が参加した。同研究会の統計委員会により発表された2013年の需給推計と2014年予測は以下のとおり。

 2013年H1の中国の景気減速による中国国内の需給への影響は、当初予想された程は大きいものではなかった。このため、世界の需要は引き続き拡大しているが、伸び率はここ数年に比べるとやや鈍化傾向が見られる。2014年より開始されるインドネシアでの鉱石輸出制限によって市場は今後影響を受けることが予想され、中国はニッケル銑鉄の供給ソースとしてフィリピンからの輸入を近年増やす傾向にある。

 2013年の世界のニッケル需給バランスは136.9千tの供給過剰と見込まれ、2014年も引き続き供給過剰が予想されるが(過剰予想量114千t)、中長期的には徐々に需給が引き締まると見られている。

 最近のニッケル価格低迷による一部鉱山での減産を受け、2013年のニッケル鉱石生産量は、ここ数年のような2ケタ台の成長から鈍化し、対前年比6.0%増の2,356.0千tと見込まれている。2014年も価格の大幅な回復は難しいとの観測から、同6.3%増の2,504.0千tと予想されている。

 2013年の一次ニッケル生産量は対前年比8.2%増の1,906.0千tとなる見込みである。また2014年は、ここ数年続いた新規プロジェクトの立ち上がりラッシュが徐々に落ち着いてくるため、同3.2%増の1,967.4千tとなる見込みである。

 一次ニッケル需要については、2013年は1,769.1千t(対前年比6.7%増)となる見込みである。2014年は1,853.4千t(同4.8%増)が予想されている。

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