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ニュース・フラッシュ

2013年10月28日 モスクワ 木原栄治

ロシア:レアアース産業の活性化

 2013年10月18日付け地元報道によると、マントゥロフ産業貿易大臣がプーチン大統領との会談において、ロシアは、2020年までにレアアース原料及び最終製品の生産を2万t、金額ベースで約500億ルーブルに拡大する予定であると述べた。同大臣は毎年10~20%生産を拡大しなければならない、現在レアアースの最終製品生産高は200億ルーブルに満たない、輸入に頼らず完全に自給すべきであると述べた。

 また、同大臣は、数日前にスヴェルドロフスク州でモナザイト精鉱開発の入札が実施され、Rostec社が民間投資家と共同で落札したことにも言及した。モナザイトはセリウム等軽希土の製造原料であり、既に1930年代に核兵器製造に向けにモナザイト精鉱が製造され、保管されていた。同大臣は、「長年、モナザイト精鉱の利用技術が開発されなかったが、今は技術が開発され、これまでのストックを利用することが出来る。ストックを活用して1万tを超える各種レアアース酸化物を生産し、積年の在庫を5年で一掃する予定である。これにより、維持・保管関連の予算負担を軽減しながら環境問題も解決される。」と述べた。

 プーチン大統領は、スヴェルドロフスク州だけでなくシベリアやカレリアにも同様の可能性があると指摘し、地域における事業開始時期の見通しをマントゥロフ大臣に尋ねた。これに対し大臣は、Tomtor鉱床(ヤクーチア)の開発を予定しており、来年には開発に着手する見込みで、新事業にはRostec社と民間投資家が参加予定であると述べた。また、来年はまだ技術調査の段階で採掘開始は2015年となり、技術調査には約20億ルーブルが充てられると述べた。当該プロジェクト費用は6年間で約300億ルーブルが予定されている。

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