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ニュース・フラッシュ

2014年2月10日 メキシコ 縄田俊之

ニカラグア:環境NGO、政府に対し環境負荷が少ない新たな経済活動の推進を要請

 2014年2月3日付け業界紙等によると、環境NGOのHumboldt Centerは、ニカラグアにおける鉱業活動の進展が生物多様性及び水資源に影響を及ぼしているため、政府は環境負荷が少ない新たな経済活動を推進すべきである旨を報告した。

 本報告によると、近年の貴金属市況高騰がニカラグア鉱業の成長に拍車を掛け、最近2年間における金属及び非金属コンセッションの地域がそれぞれ23.9%、29.8%増加し、その総面積は国土の13.5%に相当する17,563 ㎢に達している。これら増加する鉱業コンセッションが、森林伐採、表土剥離、重金属による土壌及び大気汚染、生物多様性の減少等を引き起こすとともに、重金属による水資源の汚染にまで至らないものの、シアン、水銀等危険な化学物質による河川の汚染やChontales県Santo Domingo郡の飲料水の汚染をもたらした。一方、ニカラグアにおける鉱業は、同国最大の輸出産業であるにもかかわらず、その利益の99.94%は国外に持ち出され、同国GDPに僅か2.5%しか貢献していない。このため政府は、鉱業のGDPへの貢献の少なさと環境への多大なる負荷を考慮し、鉱業に替わり天然資源と環境への負荷が少ない新たな経済活動を推進すべきである。また、政府は、環境審査で不合格を受けた鉱業開発に関して、世銀のような国際的な金融機関に対し当該鉱業開発への融資を中止するよう要請したり、新規鉱業コンセッションの申請時に地域コミュニティの意見を考慮すべきである。

 なお、CETREX(ニカラグア輸出センター)によると、2013年の金輸出額は対前年比8%減の436百万US$となったが、引き続き同国最大の輸出品であった。

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