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ニュース・フラッシュ

2014年2月10日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:鉱業税制改革後も鉱業投資は変化無し

 2014年2月2日付け業界紙等によると、2013年10月に可決成立した鉱業税制改革により新たに鉱業特別税及び貴金属鉱業特別税の施行が2014年1月に開始したにもかかわらず、メキシコ鉱業に対する新規投資は減少しておらず、同国鉱業の国際競争力は依然として低下していない。

 具体例として、加Argonaut Gold社は2013年12月にDurango州において同社主要鉱山近隣のプロジェクトを買収するとともに現在、鉱業特別税に対する影響を評価中。加Silver Standard Resources社は2014年計画における全探鉱及びプロジェクト開発費22百万US$のうちメキシコに対しては最大の8.5百万US$を投資。加Goldcorp社はメキシコで操業する3鉱山を主力として、2014年の金生産量を対前年比13~18%増産する計画をそれぞれ発表した。

 また、Candiani Mining社のMauricio Candiani社長によると、新たな鉱業特別税等の施行は外国鉱業企業にとって障害ではあるが、実際に最も影響を受けた企業は財政事情が厳しい一部の外国鉱業企業である。また、新規プロジェクトへの投資を既存鉱山による収益で十分にカバーすることができる鉱業企業は、適宜新規プロジェクトへの投資を継続している。その証拠に、従前、Goldcorp社CEOが、鉱業税制改革に関する法案が国会で採決された場合、メキシコ鉱業に対する資本が逃避する旨警告したが現在のところそのような事象は確認されていない。しかしながら、鉱業部門の投資に対する鉱業特別税等による真の影響が如何なるものかを正確に評価するには時期尚早であり、少なくとも今後2~3四半期の財務報告を待つことになる。

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