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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2014年3月31日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:メキシコ上位5 社の2013 年における金生産量が前年を下回る

 2014 年3 月24 日付け業界紙等によると、メキシコの金生産量上位5社による2013 年における金生産量の合計が2012 年の68.4 tから減少し66.5 tであった。

 2013 年における金生産主要4 社の金生産量減少の主な要因としては、訴訟問題、水供給不足及び埋蔵量枯渇が挙げられる。また、2013 年の金生産量上位5 社の顔ぶれに関しては、前年のランク外からいきなり3 位に登場したMinera Frisco社がある一方、米Newmont Mining社がランク外となった。なお、メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)によると、メキシコの2013 年における金生産量は推定100 tで、前年の87tから増加し、金生産量の国別順位も前年の11 位から8 位へと上昇した。

 金生産量上位5 社の2013 年金生産実績と今後の見通しについては、以下のとおり。

○ 加Goldcorp社(本社:バンクーバー)
前年の25.9 tから減少し25.4 tであった。主な要因としては、Zacatecas州に保有するPeñasquito多金属鉱山における水供給不足によるもので、前年の12.7 tから12.5 tへと減少した影響による。その他としては、Guerrero州に保有するLos Filos金鉱山が10.3 t、Chihuahua州に保有するEl Sauzal金鉱山が2.5 tであった。今後の見通しとしては、Peñasquito多金属鉱山の水供給問題が解決し2014 年には16.4~18.0 tへと増産が見込まれ、メキシコ国内における金生産量の合計は29.8~31.4 tと予想される。

○ Peñoles社
前年の22.3 tから減少し20.1 tであった。主な要因としては、同社の貴金属子会社であるFresnillo社の主要鉱山における火薬使用許可一時停止問題により前年の14.7 tから13.2 tへと減少した影響による。今後の見通しとしては、Sonora州に保有するLa Herradura鉱山、Soledad鉱山及びNoche Buena鉱山において火薬使用許可一時停止問題が解決したことにより、2014 年における金生産量は14.0 tを見込む。

○ Minera Frisco社8.3 t
対前年比37%増の8.3 tであった。主な要因としては、Zacatecas州に保有するEl Coronel金・銀鉱山における労働組合の不法占拠による操業停止により対前年比31%減であったにもかかわらず、新規鉱山の操業開始と一部既存鉱山の拡張による影響による。今後の見通しとしては、El Coronel金・銀鉱山の平常操業、並びに、本年Q4 におけるSan Felipe金・銀鉱山の拡張及びConcheño金・銀鉱山の増産により、2013 年比105%増の金生産量が見込まれる。

○ 米Agnico Eagle Mines社(本社:トロント)
前年の7.3 tから減少し6.8 tであった。主な要因としては、Chihuahua州に保有するPinos Altos金・銀鉱山の粗鉱品位向上と処理量増加により当初計画5.9 tを上回ったが、全体として生産量が減少した影響によるものであり、金生産量の順位も前年の3 位から4 位へと後退した。今後の見通しとしては、2013 年末に操業開始したSonora州に保有するLa India金鉱山の1.5 tの生産量とPinos Altos金・銀鉱山の減産を勘案し、本年の金生産量は7.3 t、2015 年は9.1 tを見込む。

○ 加Alamos Gold社(本社:トロント)
前年の6.2 tから減少し5.9 tであった。今後の見通しとしては、Sonora州に保有するMulatos金鉱山に関し、同鉱山のEscondida地区における露天掘から坑内掘への移行と、San Carlos地区への採鉱場所移行による品位の低下の影響により、4.6~5.2 tの金生産量が見込まれる。

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