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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ニッケル
2014年4月7日 ロンドン 竹下聡美

ポルトガル:国際ニッケル研究会、ニッケルの需給予測を発表

 2014 年4 月3 日~4 月4 日、リスボンで国際ニッケル研究会(INSG)の春季会合が開催され、日本からはJOGMECロンドン事務所の他、企業代表として住友金属鉱山他が参加し、その他各国の政府代表、産業団体等合計約60 名が参加した。同研究会の統計委員会により発表された2013 年の需給推計と2014 年予測は以下のとおり。

 ニッケル鉱石生産量について、2013 年は対前年比10.5%増の2,411.1千tであったが、インドネシアにおいて2014 年1 月に施行された新鉱業法に基づく未加工鉱石禁輸の影響により、同国の鉱石生産が大幅に減産されるとの見通しから、フィリピン、マダガスカル、ニューカレドニア等での増産が期待されるものの、2014 年は同16.4%減の2,015.6千tと予測した。

 一次ニッケル生産量については、2013年 は対前年比10.9%増の1,944.2千t、2014 年は同0.4%減の1,936.1万tとほぼ横ばいとなる見通しで、マダガスカル、ブラジル、インドネシア等で増産がなされる一方で、世界生産の3 割を占める中国が620千tと対前年比で10.6%減少することから、世界全体では前年比で微減となった。統計委員会では中国の数値の不確実性が懸念事項として挙げられるとともに、同国の経済減速やインドネシアからの鉱石供給不安により、同国のニッケル銑鉄生産量は減少するであろうとのコメントがあった。

 一次ニッケル消費量については、2013 年は対前年比6.4%増の1,773.3千t、2014年は同6.5%増の1,888.8千tと予測した。米国、西欧及び日本では2014 年前半から経済回復によりニッケル需要が改善するとし、世界需要の5 割を占める中国については、2014 年は前年比10.2%と2013 年の同16.9%からは増加率は減少するとした。

 需給バランスについては、2013 年に引き続き2014 年も供給過剰となる見通しであるが、過剰幅は2013 年が170.9千tであったのに対して、2014 年は47.3千tと大幅に縮小すると予測している。

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