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ニュース・フラッシュ

2014年4月17日 バンクーバー 山路法宏

米:戦略物資諮問委員会、米国政府のレアアース供給に関する政策の失敗を批判

 2014 年4 月15 日、戦略物資諮問委員会(Strategic Materials Advisory Council、以下、「SMAC」)は、レアアースのサプライチェーンに関する深刻な懸念に対する、米国政府、とりわけ国防省の対応を批判する声明を発表した。最近公開された国防省の報告書はレアアースの市況が消費者にとってかなり改善された点を強調する一方で、供給源の多角化やサプライチェーンの脆弱性が増す危険性に対する懸念を完全に無視していると非難している。

 SMACはワシントンDCに本拠を置く非営利組織で、元米国政府指導者や、戦略やクリティカルメタルの知見が豊富な産業界の専門家から構成されており、21 世紀の経済や国防の強化に不可欠な原料への継続的アクセスを確保するための政策を進めることを目的として設立された。

 国防省による報告書は、レアアース市場における重要分野での需要減衰や、ほとんどの軽希土類の価格低下、北米におけるレアアースのサプライチェーンへの投資等を引き合いに出して市況の好転を説明している。一方、SMACは、過去の中国産レアアースの安売りが米国等のサプライチェーンを消滅させた要因であり、3 月26 日に出された中国のレアアース輸出規制がWTO協定に違反するとの裁定によって、再び過去と同じ状況に回帰することは米国の政策の失敗を意味するとして、これに異議を唱え、オバマ政権に対して国防省による再評価を要請している。

 なお、中国は4 月17 日にWTOの2 審にあたる上級委員会に上訴する意向を表明した。

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