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ニュース・フラッシュ

鉱種:
レアメタル ビスマス
2014年5月1日 バンクーバー 山路法宏

加:欧米の環境規制によりビスマスの需要が増加

 2014 年5 月1 日、加Fortune Minerals Limited(以下、「Fortune社」)は、米国や欧州による国際的な環境規制の影響により、鉛の代替としてのビスマスの需要が増加していると報告した。

 米国では、飲料水の鉛含有量を最小限に抑え、鉛による健康被害を減少させることを目的とした飲料水鉛削減法(Reduction of Lead in Drinking Water Act)が2014 年1 月4 日に施行され、はんだやフラックスに含まれる鉛を0.2%以下に、パイプや配管、衛生器具とその付帯設備においては0.25%以下の使用に限定されている。また、EUではREACH規制*1やRoHS指令*2において、鉛の使用を制限している。

 Fortune社は、カナダ北西準州に位置するNICO金・コバルト・ビスマス・銅プロジェクトの開発を計画しており、同プロジェクトは世界のビスマス埋蔵量の12%を賦存するとしている。ビスマスの世界生産の80%が中国に集中している現状に対して、同プロジェクトは北米という信頼性の高い供給ソースになれるとしている。同社の2014 年4 月2 日の発表によれば、NICOプロジェクトの確定及び埋蔵量は、坑内掘り対象鉱床が577千tで金4.96 g/t、コバルト0.1%、ビスマス0.17%、銅0.02%で、露天掘り対象鉱床が32百万tで金0.96 g/t、コバルト0.11%、ビスマス0.14%、銅0.04%で、20 年間の操業が計画されている。精鉱はサスカチュワン州に建設予定の製錬所に運ばれ、金属ビスマスやビスマス酸化物、コバルト化合物、金、そして副産物として銅を生産する計画となっている。

 *1: Reguration concerning the Registration, Evaluation, Authorization and Restriction of Chemicals(化学物質の登録・評価・認可・制限に関する規則)

 *2: Restiction of Hazardous Substances(特定有害物質使用制限)

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