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ニュース・フラッシュ

2014年5月20日 北京 篠田邦彦

中国:政府、レアアース資源税の再引上げを計画

 安泰科によれば、中国のレアアース(希土類)輸出規制をめぐる通商紛争で、世界貿易機関(WTO)の紛争処理小委員会(パネル)は中国敗訴の判断を下した。一部レアアース製品の輸出関税を撤廃することとなる現状において、中国政府はレアアースへの制御・統合のため再び引き締めを強化する見込み。当局からの情報によると、中国関連部署は、レアアース資源税を再び引き上げる方針で、レアアース産業への内部制御施策が厳しさを増す見込み。

 国家税務総局、工業情報化部、財政部などの部署が、現在本件について検討中で、2014 年下半期にも公表する見込み。現在の状況から見ると、レアアース資源税は、現行の基準のもと大幅に引き上げられる見込みで、具体的な税率については現在検討中である。

 レアアース資源税の引上げは、多くの業界関係者からレアアース業界を制御する重要な手段と見なされている。レアアース資源税の税率を引き上げることによって、レアアースの市場価格を根本的に引き上げることになる。価格の引上げを通じて、需給関係を変化させ、密輸や他の国による買い占めを効果的に減少させ、同時に、WTOの違反認定によるマイナス効果の低減に有効である。

 2007 年、中国政府はレアアース生産に対して指令性生産計画の実施を開始し、また年々輸出割当量を減少することでレアアースの輸出を制限してきた。更に2011 年から資源を効果的に保護するため、一部レアアース製品の輸出関税を引き上げ、また初めてレアアース資源税の税額基準を統一的に調整し、10 倍を超える引上げを実施した。調整後のレアアース資源税の税額基準は、軽希土類(バストネサイトやモナザイトを含む)は60元/t、中重希土類(ゼノタイムやイオン吸着型を含む)は30元/tとなっている。

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