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ニュース・フラッシュ

2014年5月26日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:鉱業特別税、2014 年Q1における鉱業企業への影響は小

 2014 年5 月20 日付け業界紙等によると、各鉱業企業における本年Q1決算報告の結果、本年1 月に施行された鉱業特別税や貴金属鉱業特別税の影響は小さく、むしろ金属市況下落の影響の方が目立った旨を報じた。

 アナリストによると、鉱業特別税等税引後のキャッシュフローへの影響は、税額控除を考慮すると実質4~5%程度の税率上昇になると推察した。

 Grupo México社の子会社でありメキシコ最大の銅生産会社であるSouthern Copper社の場合、本年Q1における実効税率は前年同期の32.8%から39.1%へと上昇したが、同社の本年Q1決算報告によると、鉱業特別税7.5%は同社の実効税率6.3%上昇のうち5.1%分(26.7百万US$)増に相当する。また、Sonora州にMulatos金鉱山を保有する加Alamos Gold社(本社:トロント)の場合、本年Q1における実効税率は前年同期の33%から42%へと上昇したが、これはカナダ及びトルコにおける非控除費用4百万US$を含むものである。一方、加Silvercrest Mines社(本社:バンクーバー)の場合、Sonora州に保有するSanta Elena鉱山の本年Q1における銀生産量は6.25 t、金生産量は0.2 tであり、税引前利益は前年同期の4.71百万US$から2.24百万US$へと減少したが、鉱業特別税7.5%による課税額は493千US$に過ぎない。

 特に、Grupo México社、Minera Frisco社、Peñoles社及びMinera Autlán社による課税額合計は43.2億ペソと、鉱業特別税等が施行されたにもかかわらず前年同期から17%も減少しており、これは金属市況下落の影響によるものと考えられる。

 一方、本年Q1における鉱業投資に関しては、買収・合併の観点からは緩やかな傾向であったものの、従前一部業界関係者が予測したような大幅な減少は見られなかった。

 なお、メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)によると、本年3 月におけるメキシコ鉱業部門の景気が前年同月と比較して6.6%拡大したほか、本年2 月における鉱業生産量は前年同月と比べ0.6%増加した。

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