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ニュース・フラッシュ

2014年5月27日 バンクーバー 山路法宏

加:カナダ産業審議会、3 準州の2014 年の経済見通しを発表

 2014 年5 月27 日、カナダ産業審議会(Conference Board of Canada)は、「Territorial Outlook」の最新版を発表した。これはヌナブト準州、ユーコン準州、北西準州に関して、2 年毎に産業や労働市況、実行動態統計等を調査し、経済及び財政見通しをまとめているもので、当該3 準州の2014 年の経済が、官民による鉱業及び輸送インフラに対する投資により力強く成長するとの見通しを明らかにした。3 準州合わせた2014 年の実質GDPは2 年連続で3%まで上昇すると予測している。

 ヌナブト準州は、探鉱や鉱床評価等の活動が、前年度比で40%減少した2013 年に引き続き、2014 年も更に7%減少する見通しであるものの、経済成長は4.4%拡大すると予測している。これは、Agnico Eagle社が操業するMeadowbank金鉱山の堅調な生産やBaffinland社が開発を進めるMary River鉄鉱石プロジェクトの建設の進展、その他数多くの公共インフラ整備事業が準州全体の経済成長に寄与するとしている。

 ユーコン準州は、探鉱活動や建設業界の低迷により大きな打撃を受けたために2013年の経済成長率はわずか1.3%であったが、Capstone Mining社のMinto銅鉱山やYukon Zinc社のWolverine多金属鉱山の生産量増加が見込まれることに加え、多くの鉱山会社が事業を開始もしくは再開するために投資をし始めていること等から、2014 年の実質GDPは3.7%まで上昇すると見込んでいる。

 北西準州も2014 年の実質GDPが1.7%まで向上すると予想されている。既存の操業鉱山は既に生産量のピークを過ぎているために、2014 年の鉱業生産は縮小するものの、堅調な公共投資やこの10 年で開発が期待される新たなダイヤモンド鉱山や3 つの金属鉱山によって、2016 年から2019 年の間にかけて経済が成長し、新たな雇用が創出されるとしている。

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