閉じる

ニュース・フラッシュ

2014年6月4日 バンクーバー 山路法宏

加:ケベック州新政府、2014 -2015 年予算を発表

 2014 年6 月4 日、ケベック州財務省は、財政の回復、支出の抑制、歳入の引き上げ、民間投資・中小企業への支援、海洋戦略、「Plan Nord」の再開、天然資源開発、地方自治体・地域への支援、高齢者・家族・社会的弱者への支援などを柱とした、2014 -2015 年予算を発表した。今回の予算は、2014 年4 月7 日の州議会総選挙でケベック党から政権を奪回したケベック自由党(以下、「自由党」)が、選挙後初めて示す政策の方向性や手法となることから、その内容が注目されていた。

 同州では、近年経済の低迷により財政赤字に陥っており、自由党は選挙公約において経済発展を促進して財政健全化を目指していくとしていたが、会計検査によって、次年度の赤字財政支出が選挙前に前政権のケベック党が示した金額の3 倍以上となる56億C$と巨額になることが判明したことから、大幅な緊縮予算となった。

 この大幅な支出抑制の多くは行政の生産性向上やコストの抑制で実現するが、今後10 年間で150億C$増加させると公約していた北部開発計画「Plan Nord」でのインフラ整備も見直しを余儀なくされ、Labrador Trough地域への新規鉄道敷設に関する実現可能性調査は実施するものの、2014 -2015 年の投資額は63百万C$にとどまっている。一方、鉱業に関しては、近年の鉱業税制改正の動きによる産業の不安定さが原因で民間投資が相当減少していることから、鉱業界や投資家の信用を回復するため、彼らにとって有利、安定、予見可能な規則にすると共に、既存の鉱業税制を維持することを明らかにした。

ページトップへ