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ニュース・フラッシュ

2014年6月23日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:メキシコはラテンアメリカで最も貴金属生産コストが高い国へと変貌

 2014 年6 月17 日付け業界紙等によると、メキシコにおける鉱業環境は、エヒード等共有地の売却や賃貸借に係る交渉問題、金属市況低迷に伴う金属生産の減少に加え、本年1 月に施行された鉱業特別税及び貴金属鉱業特別税の影響により、本年Q1における同国での金及び銀の生産コストは前年同期と比べそれぞれ13%、20%上昇し、ラテンアメリカで最も貴金属生産コストが高い鉱業生産国へと変貌した。

 Thomson Reuters社がWorld Gold Council及びSilver Instituteへの報告のために実施した本年の金及び銀に関する調査によると、本年Q1におけるメキシコでの金1 oz当たりの生産コストは、チリ、ペルー、アルゼンチン及びブラジルの平均より16US$高い680 US$であった。なお、2013 年はメキシコが591 US$で南米諸国の平均が640 US$であったが、本年1 月に鉱業特別税及び貴金属鉱業特別税が施行されたことにより生産コストが急増した。

 Peñoles社の持株会社であるGrupo BAL社のAlberto Baillères社長によると、同国では共有地所有者と鉱業企業との間における共有地に関する事前署名合意にもかかわらず、アクセス道の封鎖を被る等傾向が多い。

 また、加Goldcorp社(本社:バンクーバー)によると、同社がZacatecas州に保有するPeñasquito多金属鉱山における共有地所有者との共有地賃貸借交渉に関し、国民行動党や緑の党所属議員による不当な政治的干渉が行われた。

 一方、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)は、最近開催された国際鉱業大会において、同国の本年における探鉱投資は昨年と比べて22%減少するとの見通しを示すとともに、鉱業企業が鉱業活動を実施する際、全ての鉱業関係法令を遵守し許認可等を取得するために必要となる高額な投資を鑑みるならば、国は鉱業企業の土地(鉱区)へのアクセスを保障すべきとの見解を示した。また、同国の2012 年における鉱業部門に対する課税額は前年から増加し64,000百万ペソであったが、これは同年における所得税の課税総額の約9%に相当すると説明した。

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