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ニュース・フラッシュ

2014年7月7日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:自然保護地区の拡張が鉱業に深刻な影響

 2014 年7 月3 日付け業界紙等によると、メキシコ鉱業界は、Zacatecas州における2.5百万haの自然保護地区(PNA)申請が鉱業に深刻な影響を与える可能性がある旨を警告した。

 メキシコ国家自然保護地区委員会(CONANP)は、同国主要金及び銀生産地であり、また、加Goldcorp社(本社:バンクーバー)が保有する同国最大の金鉱山であるPeñasquito多金属鉱山を含む同州面積の34.2%を半乾燥砂漠生物圏保護地域として設定する計画である。CONANPの報告によると、同州北部は多様な動植物が絶滅の危機に瀕している重要な生息・自生地域であるとともに、Goldcorp社が保有する鉱業コンセッション地域、加Aura Minerals社(本社:トロント)が保有するAranzazu多金属鉱山や多くの鉱山・探鉱プロジェクトが位置する地域である。今回申請されたPNAに位置する6 つの郡の1 つMazapil郡は、同州で最大の金生産量と2 番目の銀生産量を誇り、2012 年における金生産量は13.7 t、銀生産量は852 tであった。また、国立統計地理情報院(INEGI)によると、同州はメキシコで最大の金、銀、亜鉛及び鉛の生産量で、銅生産量も同国で2 番目である。

 一方、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)、メキシコ鉱山・冶金・地質技師協会(AIMMGM)、Zacatecas州中小鉱山協会や鉱業企業10 社は、本申請に対し法的確実性の不足により、現在開発中のプロジェクトや新規プロジェクトにおける投資に更なるリスクを付与するものである旨明確な反対を表明した。

 なお、CONANPの報告によると、鉱業活動がPNAで禁止されることは明示されていないが、科学的環境モニタリング活動や環境影響が低い観光分野といった一定の活動だけが認められることになる。

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