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ニュース・フラッシュ

2014年7月21日 メキシコ 縄田俊之

ドミニカ共和国:政府、国際仲裁での紛争解決に引き出される可能性が高まる

 2014 年7 月15 日付け業界紙等によると、Falconbridge Dominicana社(Glencore Xstrata社の現地法人)が保有するFalcondoニッケル鉱山のLoma Miranda地域での拡張計画に対し、ドミニカ共和国議会が同地域を国立公園に指定することを承認した結果を受け、Glencore Xstrataが国際仲裁へ提訴する計画であることを報じた。

 この背景として、2013 年10 月に同鉱山の拡張計画が含まれる同地域に関し同国議会下院が国立公園に指定することを承認し、その後、本年6 月に同国議会上院の委員会も下院の承認を指示する採決を行った。また、下院による指定承認により、同地域での鉱業活動の制限又は一部禁止措置が図られた経緯を有する。

 一方、同社は2013 年10 月に、ニッケル市況の低迷を理由に同鉱山を一時閉鎖するとともに、閉鎖期間が当初3 年間になる旨を発表、その後、ニッケル市況の改善を理由に同地域での開発を通じ同鉱山の採鉱再開を計画している。

 同社の顧問弁護士によると、同社は正式には未だ国際仲裁への提訴を公表していないとする一方、同国議会による同地域の国立公園指定は幾つかの法律違反を犯しており、また、本来であれば言及されるべき当該指定による同地域内の土地所有者に対する補償金の支払についても言及されていない。

 なお、一部報道によると、仮に同地域を国立公園とする計画が進められた場合、同国政府は同社に対し40億US$を賠償金として支払わなければならないとされている。

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