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ニュース・フラッシュ

2014年7月28日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:CONANP委員長、自然保護地区指定による鉱業への影響は無し

 2014 年7 月18 日付け業界紙等によると、メキシコ国家自然保護地区委員会(CONANP)のLuis Fueyo委員長は、Zacatecas州北部の2.5百万haを半乾燥砂漠生物圏保護地域として自然保護地区指定のための申請を行った件に関し、本申請により鉱業活動には影響を及ぼさない旨を明らかにした。

 この背景として、CONANPは本年7 月初旬に、同国の主要金及び銀生産地であり、また、加Goldcorp社(本社:バンクーバー)が保有する同国最大の金鉱山であるPeñasquito多金属鉱山や加Aura Minerals社(本社:トロント)が保有するAranzazu多金属鉱山等多くの鉱山・探鉱プロジェクトが位置する地域を含む同州面積の34.2%を半乾燥砂漠生物圏保護地域として設定する計画を提案した。一方、本提案に対し鉱業界は、同地域には主要な金及び銀生産拠点が含まれているため、鉱業活動に深刻な影響を与えるとともに、将来の鉱業成長を脅かすものであるとして反対を表明した経緯を有する。

 同委員長によると、当局は、鉱業コンセッションや現在の採鉱活動、今後30 ~40 年における経済活動や居住地域の成長等を踏まえた徹底的な分析に着手する計画である。また、同分析では、鉱業を含めた経済活動を損なわないよう自然保護地域を定義する一方、地元の土地所有者、地域コミュニティや鉱業企業とも協議を実施する。

 また、Miguel Alonso同州知事は、生態系の保護と持続可能な開発の推進が実行されるとして本提案を支持する旨を明らかにした。

 一方、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)は、本提案に対し法的確実性の不足により、現在開発中のプロジェクトや新規プロジェクトへの投資が危険に晒される旨を表明した。

 なお、CONANPの報告によると、鉱業活動が自然保護地区で禁止されることは明示されていないが、科学的環境モニタリング活動や環境影響が低い観光分野といった一定の経済活動だけが認められることになる。

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