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ニュース・フラッシュ

2014年8月15日 バンクーバー 山路法宏

加:Mount Polley鉱山の廃滓堆積場が決壊、未だ原因は特定できず

 2014 年8 月4 日、加Imperial Metals Corporation(Imperial Metals社)が操業するBC州のMount Polley銅・金鉱山の廃滓堆積場が決壊し、大量の廃滓が周辺の湖へ流出した。この影響により、汚染の可能性がある周辺の湖や川の周辺に住む住民に対して水を使用しないよう勧告が出ており、水質検査結果を踏まえて解除された地域もあるが、直接影響を受けたPolley湖、Hazeltine川、およびHazeltine川からQuesnel湖へ流れ込んだ河口部分については、取水が依然として禁止されている。

 BC州エネルギー鉱山省の発表によれば、8 月15 日時点で廃滓の流出は大幅に減少しているものの、依然として完全には止まっておらず、Imperial Metals社による臨時の堤防建設作業が続けられている。堆積場が決壊した原因についても未だ特定されておらず、環境省やエネルギー鉱山省の職員による調査が進められている。

 1997 年に生産を開始した同鉱山は、Imperial Metals社が100%保有しており、1 日20,000 tの鉱石を処理し、2013 年には銅17,464 t/年、金1.4 t/年、銀3.9 tを生産した。しかし、今回の事故の直後から操業は中止し、従業員は堤防建設等の作業に回されている。

 同社は42 名の従業員に対して解雇通告を出しているとの報道もあるが、8 月14 日には地元の先住民が同社に対して立ち退き通告を行った。また、同社が現在開発中のBC州Red Chris銅・金鉱山では、事故発生後から地元住民による封鎖が続けられており、同鉱山の堆積場の設計が同鉱山と全く同じであるとの情報もあることから、操業開始を前に地元住民の不安が広がっている。鉱業会では、今回の廃滓流出事故により、連邦政府や州政府による新規開発プロジェクトへの環境許認可の更なる長期化や、先住民をはじめとした地元住民の環境意識への高まりによる開発反対運動の活発化等、他のプロジェクトへの悪影響を心配する声が高まっている。

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