閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2014年9月1日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:銅浸出液流出事故によりBuenavista銅鉱山の生産停止が現実味を帯びる

 2014年8月25、26、27日付け業界紙等によると、Grupo México社のJosé Julián Chavira操業部長は、同社の子会社Southern Copper社がSonora州で操業しているBuenavista銅鉱山に関し、生産を停止するとともに同鉱山拡張計画の実施を延期する可能性がある旨を明らかにした。

 同部長によると、鉱山労働者300人により同鉱山へのアクセス道が封鎖されており、同封鎖が今後も継続されるならば生産を停止させざるを得ない。なお、一部報道によると、同封鎖行動は、以前メキシコ鉱山冶金労働組合(SNTMMSSRM)の支部として活動していた旧鉱山労働者による。

 一方、Juan José Guerra環境天然資源大臣は、Grupo México社が当該事故による汚染除去費用として総額数十億ペソを支払う可能性がある旨を明らかにした。環境保護連邦検察庁(PROFEPA)等によると、同社に対する法的措置の一環である汚染除去のための費用を現在算定中であるとともに、同社に対し環境関連法に基づき40百万ペソ(約3.06百万US$)の罰金を科す方向で検討を行っている。

 また、他の政府当局によると、同社は環境許可の条件に対し9つの違反の可能性が見受けられることから、最長9年の懲役を科すべく刑事告発をするための手続きを開始したほか、Grupo México社の子会社で同鉱山の操業を担当しているSouthern Copper社から同鉱山の採掘権を剥奪する話も持ち上がっている。

 なお、国家水委員会(CONAGUA)は、当該事故により汚染された近隣のSonora川に関し水質検査を実施したところ、依然としてヒ素、カドミウム、銅、クロム及び水銀が法定基準を上回っている旨を明らかにした。

ページトップへ