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ニュース・フラッシュ

鉱種:
パラジウム レアメタル
2014年9月19日 モスクワ 木原栄治

ロシア:Norilsk Nickel、2014年の世界のパラジウム不足は93.3tと予想

 2014年8月29日にNorilsk Nickel社の上期決算報告が行われ、パラジウム市場等に対する同社の認識が示された。

 Norilsk Nickel社は、2014年の世界市場のパラジウム不足は消費拡大と供給減少により300万oz(93.3 t)になると見込んでいる。5ヵ月間に及ぶ南アフリカ共和国の鉱山労働者のストライキにより、世界のパラジウム生産の約20%がストップしており、南アフリカ共和国の生産がストライキ以前のレベルに戻るのは2014年9月以降になると見込んでいる。2014年の南アのパラジウム供給は前年比40万oz(12.4t)減と見込んでいる。上期はロシア国家貴金属・宝石備蓄機関(ゴフラン)によるパラジウム売却は行われなかったと見られ、これはゴフランの在庫が枯渇しているとの情報を裏付けるものである。パラジウム消費量は2%増の950万ozと見込んでいる。消費が更に拡大した場合、供給減少と相まって、2014年のパラジウム不足は200万oz(62.2t)以上増えると見込んでいる。これは世界消費量の20%以上に相当する。なお、2013年のパラジウム不足は100万oz(31.1t)であった。

 2014年のプラチナ消費量は5%増と見込んでいる。2014年の南アフリカ共和国産のプラチナの販売量は、ストライキによる生産減からの回復が緩慢なため、前年比75万oz以上の減少になると見込んでいる。

 ニッケルは、インドネシアの禁輸措置が続けば中期的には価格が上昇すると見込んでいる。中国の生産量は2014年は5万t減、2015年は15万t以上減少すると見込んでいる。インドネシア、オセアニア、マダガスカル、中南米におけるラテライト鉱の新規プロジェクトにより、かなりの部分は補填できるが、プロジェクトの成否は技術上の諸問題の解決にかかっている。

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