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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2014年10月6日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:銀市況の下落が将来における銀プロジェクトの遅延に影響

 2014年9月26日付け業界紙等によると、Grupo Financiero Monex社のアナリストFernando Bolaños氏は、銀市況はわずか3年の間に2011年3月の48.8US$/ozから本年9月の17.7 US$/ozまで急激に下落しており、この下落傾向が続けば将来メキシコにおける銀プロジェクトを遅延させる可能性がある旨を明らかにした。

 同氏によると、既に本年中に操業を開始する予定の銀プロジェクトは影響を受けないと考えられるが、FS段階等にあるプロジェクトは銀市況の下落傾向が続けば遅延する可能性が高い。本年中にFresnillo社、Great Panther社、Silver Crest Mines社及びFirst Majestic社が、それぞれZacatecas州、Guanajuato州、Sonora州、Mexico州において投資総額300百万US$にのぼる銀鉱山の操業を開始する。また、Fresnillo社が約620百万US$を投資した2プロジェクト、加Pan American Silver社が保有するLa Colorada鉱山拡張プロジェクト、及び、加Chesapeak Gold社が保有する投資総額43.60億US$と試算されているMetates多金属金銀亜鉛開発プロジェクトについては、2015~2018年に操業開始が見込まれる。一般的に鉱業企業は鉱物価格が下落すると高品位鉱床を採掘する傾向にあり、また、新規鉱山の粗鉱品位は高く、古い鉱山は粗鉱品位が低い傾向にあるため、古い鉱山は減産し、新規鉱山は増産を強めることとなる。

 なお、メキシコの年間銀生産量は約5,821tで、この69%を北部主要3州(Zacatecas州、Chihuahua州及びDurango州)にて産出しており、主な企業はFresnillo社、Peñoles社、Minera Frisco社、加Goldcorp社、加Primero Mining社、加Pan American Silver社、米Coeur Mining社である。

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