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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2014年10月10日 モスクワ 木原栄治

キルギス:Kumtor金鉱床の坑内採掘への移行で37億US$減収へ

 2014年10月2日付け地元報道等によると、Kumtor金鉱床が露天採掘から坑内採掘に移行した場合、キルギスは2014~2026年、36億7,800万US$の減収となる。

 露天採掘を継続すれば収益は約50億US$となるが、坑内採掘に移行した場合は13億2,500万US$となり、74%減収となると予想されている。坑内採掘に移行するためには2016年半ばまでに採掘を中止する必要がある。坑内採掘開始には2億3,700万US$かかり、キルギスは自国財源から1億1,900万US$を調達しなければならない。しかも、現地メディアによると、2014~2017年は採掘に対し税が課されない。

 Kumtor金鉱床の採鉱量は現在1万6,500 t/日だが、坑内採掘開始後は1,500 t/日に減少する可能性がある。配当支払は2022年まで停止となり、2,162人が失業し、関連企業の収益は8億8,100万US$から3億US$に落ち込む。

 2014年4月、キルギス議会は、氷河の天然状態に影響を与え、崩壊をもたらし得るあらゆる活動を禁じる「氷河法」案を可決したが、夏にアタムバエフ大統領は、歳入削減を伴う法律の制定手続きに違反があったとして、同法案に署名せず、再審議のため議会に差し戻している。

 Kumtor金鉱床は自然遺産「ペトロフ氷河」近郊に位置しており、開発を行うカナダのCenterra Gold社(キルギス政府持分33%)は、新「氷河法」案が同社の事業に影響しないことを望んでいる。

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