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ニュース・フラッシュ

2014年10月20日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:自然保護地区指定が鉱業コンセッション付与に深刻な影響を及ぼす

 2014年10月15日付け業界紙等によると、Zacatecas州にAránzazu多金属鉱山を保有する加Aura Minerals社(本社:トロント)のAgne Ahlenius鉱山長は、本年7月に環境天然資源省(SEMARNAT)の関係機関であるメキシコ国家自然保護地区委員会(CONANP)が同州北部の2.5百万haを半乾燥砂漠生物圏保護地域として自然保護地区指定のための申請を行ったことにより、同地域での鉱業コンセッションの取得が極めて困難となる旨を明らかにした。

 同鉱山長によると、同地域の自然保護地区指定は、鉱業を含む産業活動を制限するものであり、メキシコにおいて最大の金・銀生産量と2番目となる銅生産量を誇る同州における将来の鉱業生産に深刻な影響を与えかねない。同地域には、同鉱山のほか、加Goldcorp社(本社:バンクーバー)が保有する同国最大の金鉱山であるPeñasquito多金属鉱山、Minera Frisco社の鉱山やFresnillo社の鉱山が存在している。また、鉱業コンセッション等各種鉱業関係の許認可の取得が不透明になることにより、鉱業企業が同地域での探鉱投資を回避する可能性が高まる。

 なお、環境天然資源省(SEMARNAT)の関係機関であるメキシコ国家自然保護地区委員会(CONANP)の報告によると、同地域は多種多様な動植物の生息地である一方、鉱業活動を禁止することは明記されておらず、また、環境モニタリングやエコツーリズムのような特定の活動に関してのみ同地域の中核エリアにおいて持続的な活動が認められる。

 一方、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)やその他企業グループは、自然保護地区指定は法律上の確実性が欠如しており、新規プロジェクトへの投資を危険に晒す可能性を有すると警告した。

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