閉じる

ニュース・フラッシュ

2014年11月10日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:メキシコ鉱業、合併・買収(M&A)が進展

 2014年11月4日付け業界紙等によると、メキシコ鉱業は、最近数か月において貴金属分野でのM&Aが動き出している。特に10月には、9か月ぶりに2つの重要なM&Aが行われた。

 1つは、Fresnillo社が、米Newmont Mining社とのJV企業であるPenmont社の株式に関し、Newmont Mining社が保有する権益44%全てを450百万US$で友好的に買収した件である。これによりFresnillo社は、Penmont社がSonora州に保有する現在操業中のLa Herradura金鉱山、Noche Buena金鉱山及びSoledad-Dipolos 金鉱山、並びに、開発段階にあるMega Centauroプロジェクト及びCentauro Deepプロジェクトを100%傘下に置くこととなり、同社はメキシコ最大の銀生産量とともに、同国第2の金生産量となる可能性が出てきた。

 もう1つは、加Agnico Eagle Mines社が、加Cayden Resources社を188百万US$で吸収合併し、Cayden Resources社がJalisco州に保有するBarqueño金プロジェクトを同国における第4の金鉱山候補として傘下に入れた件である。

 これら2件のM&Aに要した費用総額は638百万US$に達し、2013年に行われた米Coeur Mining社による加Orko Silver社を吸収合併しLa Preciosaプロジェクトを取得した362百万US$、加Primero Mining社による加Cerro Resources社を吸収合併しCerro de Galloプロジェクトを取得した117百万US$、加Alamos Gold社によるEsperanza Resources社を吸収合併しEsperanza金プロジェクトを取得した67百万US$、及び、加Argonaut Gold社によるSilver Standard社が保有するSan AgUStin金プロジェクトを買収した75百万US$を合計した金額を上回った。

 Goldcorp社やAgnico Eagle社等による同国でのM&Aは依然として積極的であり、米Coeur Mining社や加Great Panther Silver社は同国での買収を示唆している。

 一方、Scotiabankの貴金属部長によると、同国における地質ポテンシャルの高さ、有能な労働力及び長い鉱業の歴史により、同国鉱業は基本的にはポジティブな状態が維持されているものの、魅力的なプロジェクトが不足していることと、金及び銀に限定されていることから、今後におけるM&Aの動きが抑制される。

ページトップへ