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ニュース・フラッシュ

2014年11月10日 モスクワ 木原栄治

ロシア:Norilsk Nickel、Bystrinsky採鉱選鉱コンビナート用送電線建設へ

 2014年11月5日付け地元報道等によると、プーチン大統領とNorilsk Nickelのウラジーミル・ポターニンCEO・共同所有者(株式30.3%を所有)は、ザバイカリエ地方の銅鉱床におけるBystrinsky採鉱選鉱コンビナート建設について意見交換を行った。

 Norilsk Nickelはインフラ整備とプロジェクトに対して既に各80億ルーブル投資しており、2017年の操業開始を予定している。しかし、連邦送電会社(FGC)が2017年までに送電線を建設する予定であったが、投資プログラム縮小で資金がなくなり、送電網への接続に問題が生じている。

 Norilsk Nickelは自社で送電線を建設することを検討しているが、後日FGCに売却することを希望しており、プーチン大統領もこの考えを支持した。

 Bystrinskoe鉱床の埋蔵量は鉱石2億9,400万tであり、プロジェクトの年間収益は9億~12億US$、EBITDAマージンは約50%の見込みである。2017年までの投資額は11億US$で、ロシア開発対外経済銀行と中国企業も出資する可能性がある。

 FGCは送電線建設のためのNorilsk Nickelとの合弁設立を検討している。送電線建設プロジェクトの費用見積は70億ルーブルであるが、FGCの2019年までの投資プログラム案には2017年向けとして24億ルーブルしか計上されていない。FGCは送電線稼働後の買取を予定しており、条件が検討されている。Norilsk Nickelのパーヴェル・フョードロフ第一副CEOによると、送電線を鉱床まで引くには約2億US$必要である。送電線建設プロジェクトの投資回収の負担は、Norilsk Nickelだけでなく他の利用者にも影響する。Bystrinsky採鉱選鉱コンビナートは、鉱業の中国市場への方向転換に大きな政治的意味を持つことから、送電線の建設を止めることは難しいと見られる。

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