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ニュース・フラッシュ

2014年11月24日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:中国がメキシコ鉱業への投資拡大を検討

 2014年11月14日付け業界紙等によると、中国政府は、メキシコに対する投資総額140億US$の一部としてメキシコ鉱業への投資拡大を検討する旨を明らかにした。

 先ごろ中国で開催されたAPEC首脳会議において、メキシコ政府と中国政府との間で14の覚書が交わされたが、その中には、90億US$にまで成長が期待されるエネルギー、鉱業、インフラ、科学技術及び観光の分野に対し、24億US$の2国間投資基金を設立する旨が含まれた。

 本件に対し詳細は公表されていないが、中国の意図としては、メキシコ鉱業に対し貴金属に加えベースメタルと鉄鉱石に焦点を当てていると推察されており、具体的な点は以下のとおり。

○ 鉄

 メキシコ鉱業センター(SGM)の情報によると、現在中国はメキシコ国内においてGan-Bo Investment社がJalisco州に保有するEl Ratón鉄鉱山のみを操業しており、同社はJalisco州及びColima州において探鉱段階の4つの鉄プロジェクトを保有している。

 開発段階のプロジェクトとしては、Yinyi Group社が保有するArteaga鉄プロジェクト及びTibor鉄プロジェクト、Tianjin Binhai Habor Port International Trade社が保有する鉄プロジェクトがある。

 なお、両国は、Michoacán州において麻薬カルテルが関与する違法採掘等による鉄鉱石数百万tの中国向け輸出に関し、物議を醸すことを回避すべく模索している。

○ 金及び銀

 SGMの情報によると、メキシコにおいて中国は貴金属部門での活動は少なく、China Minerals Resources Group社がZacatecas州、Sinaloa州、Coahuila州及びSonora州に探鉱段階のプロジェクトを幾つか保有する程度となっている。

 また、昨今の貴金属市況の低迷により、中国企業はメキシコでのM&Aに対しあまり興味を示していない。

○ 亜鉛、鉛及び銅

 中国のベースメタルに対する需要を考慮すると、メキシコにおけるベースメタルのプロジェクトは魅力的であると推察されるが、SGMの情報によると、中国のメキシコでのベースメタルに関する活動は殆ど無視できる程度の探鉱段階のプロジェクトに限られている。

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