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ニュース・フラッシュ

2014年12月8日 モスクワ 木原栄治

ロシア:革新的なレアアース生産技術を開発

 2014年11月26日付け地元報道等によると、Rusredmet社はPhosAgro-Cherepovets社の工場においてリン酸からのレアアースを抽出する方法を開発・実施した。同工場にはイオン交換樹脂利用のパイロットプラントが設置され、軽・中レアアースの生産が可能となっている。

 Rusredmet社の関係者は、「リン酸からのレアアース抽出技術のベースは、硫酸利用の鉱物肥料生産工程に特殊装置を組み込み、湿式法リン酸から吸着法によりレアアース化合物を抽出して精製・分離を行うというものである。この生産方法は、採鉱選鉱施設建設や、輸送スキーム構築が不要であり、他原料によるレアアース回収に特有の放射能も出ず、廃棄物埋設が不要なため、経済性に優れている。この技術による大量生産は、リン酸原料で鉱物肥料を生産する化学工場であれば事実上どこでも実現可能である。」と述べている。

 ロシアには、国内外企業によるレアアースの潜在的需要があるにもかかわらず、レアアースは実質的に生産されていない。レアアースの生産方法が極めて複雑で高コストであること、国内にリン酸からレアアースを抽出する技術はあるものの商業化されていないことがその理由である。

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