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ニュース・フラッシュ

2014年12月8日 モスクワ 木原栄治

キルギス:キルギス大統領、Kumtor鉱床の国有化を支持

 2014年12月2日付け地元報道等によると、キルギスのアタムバエフ大統領は同国のテレビ番組で、「キルギス政府はKumtor金鉱床開発のためのカナダCenterra Gold社との合弁企業設立の時機を逸した。このため、国有化が唯一の現状打開策である。」と述べた。

 大統領によると、議会はポピュリズムに陥り、明らかに解決不能な提案を押し付けたりせずに、政府を支持し、Kumtor鉱床開発の合弁を設立すべきであった。大統領は、合弁が設立不可能になった理由を、Kyrgyzaltyn社が保有するCenterra Gold社の株式の一部を、カナダStans Energy Corp.の請求によりカナダの裁判所が差し押さえたためであるとしている。

 2014年2月初め、キルギス議会は、Kumtor鉱床開発の合弁を50:50で設立し、追加の資金的義務は双方負わないとするCenterra Gold社との協定案を承認した。現在Kumtor鉱床を開発しているのはCenterra Gold社の完全子会社である。キルギス側はCenterra Gold社(Kumtor鉱床の他、モンゴル、トルコ、ロシアに資産を所有)の32.7%を保有している。

 2014年10月半ば、オンタリオ州最高裁判所は、Stans Energy 社の請求により、Kyrgyzaltyn社が保有するCenterra Gold社の株式4,700万株を差し押さえた。これは、モスクワ商工会議所仲裁裁判所による裁定の承認及び執行を求める訴訟手続きの一環として行われたもので、同裁定は、キルギス政府がStans Energy社のライセンスを剥奪し、入札にかけようとしたことに関連し、同社がKutesay-Ⅱ鉱床開発に投じた1億1,820万6,000 US$の賠償をキルギス政府に命じている。

 キルギス政府は、入札を行わず直接交渉によってKutesay Mining社へライセンスが供与されたことをライセンス取り消しの根拠としている。

 Kutesay Mining社はキルギス開発基金によりKutesay-Ⅱ鉱床開発のために設立された。Stans Energy社は、2010年にキルギス証券取引所においてKutesay Mining社の資産を100 %取得し、現在までKutesay-Ⅱ鉱床開発に1億US$以上を投じている。

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