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ニュース・フラッシュ

2014年12月17日 北京 森永正裕

中国:2015年「関税実施計画案」を発表、推測されたレアアース輸出関税取り消しは見送り

 安泰科によれば、2014年12月16日、国務院関税税則委員会は「2015年関税実施計画案」を発表した。2015年のレアアース輸出関税は2014年から変更はない。

 2年間にわたり実施していたWTO訴訟で、中国側が敗訴したことから、中国のレアアース輸出政策関税の取り消しや輸出割当量を含めて見直す必要が生じている。数多くの関係者が、レアアース輸出に対する新しい政策は2015年から開始されると推測していた。同時に、関連の政策も実行することで、数多くのジャーナリストは、将来レアアース業界は政策的な利益を迎えると予想していたが、予想外の結果となった。

 業界関係者によると、中国レアアースに関する各種政策への見直しはまだ準備が出来ておらず、世界のレアアース生産企業も中国のレアアースが大量に輸出されることによって経営に大きな影響を与える恐れがあり、レアアース代替製品の開発も妨害することになるため、中国はWTO関係者との話し合いにより、レアアース関税調整の実行期間を延期させることを合意した。見直しは2015年中に行わる可能性がある。

 レアアースは中国の優位資源として、長い間中国から世界各国に安く提供されてきた。不足しているレアアース資源を保護するため、中国政府は2011年から輸出関税の引き上げを含む関連レアアース政策の見直しを行っていたが、世界からの批判を受け、2013年以降、中国政府は、レアアース政策を整理しているが、いまだに一部の政策に対し議論が続いているところである。

 将来、レアアース輸出関税を取り消した後、中国政府は資源税を大幅に引き上げる予定だが、レアアース業界では、これに関する議論を行っている。反対者の意見によると、レアアースの需要が低迷しており、大幅に資源税を引き上げることによって、3年間低迷し続けているレアアース業界へ一層影響を与える。

 2014年9月以降、レアアース業界への取り締まりを一層厳しくしているにもかかわらず、レアアース価格は依然として低下している。数多くのレアアース企業の運営は厳しく、一部の企業の稼働率はわずか3割しかないという。

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