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ニュース・フラッシュ

鉱種:
アルミニウム/ボーキサイト
2014年12月20日 モスクワ 木原栄治

ロシア:Rusal社、アルミニウムの国内消費者向け価格引き下げへ

 2014年12月6日付け地元報道等によると、国内のアルミニウム消費分野の支援・振興と、国産ハイテク製品生産者による輸入代替を促進するため、Rusal社は国内消費者に対する値下げ計画を開始する。

 同社は、ハイテク電線製造用の新種のアルミニウム合金製線材、自動車部品製造向けアルミニウム鋳造合金、エレクトロニクス・航空産業向け高純度アルミニウムを5~15 %値引きする。また同社は、アルミニウム利用分野の拡大と国内の中小企業支援のため、1年以上の長期契約で構造材製造向け製品を購入する国内顧客には、さらに最大3 %の値引きを行う用意がある。新たな販売条件は2015年1月1日から適用される。

 現在アルミニウム含有製品の国内市場規模は年間190万tとされ、2020年には240万tへの拡大が見込まれる。しかし、ロシアは依然低成長市場であり、中国、インド、中東諸国の2014年の成長率7 %に対し、ロシアは4 %であった。アルミニウム新地金の一人当たり年間消費量はドイツの25 kgに対し、ロシアは6 kgである。世界のアルミニウム消費量は1993年に比べ2.6倍増となったが、ロシアは33 %減少している。アルミニウム含有製品の輸入が事態をさらに複雑化している。2014年のCIS諸国のアルミニウム含有製品輸入70万6,000 tのうち45万tがロシアによる輸入である。ロシアの圧延製品市場における輸入のシェアは22 %、自動車用ホイール部門では60 %に達しようとしている。国内市場振興と輸入代替が、ロシアのアルミニウム消費拡大を促進する主要因となる。

 Rusal社のウラジスラフ・ソロヴィヨフCEOは、「国産アルミニウムの消費を抑制している主要因は、低価格・低品質のアルミニウム含有製品輸入の増加である。政府が包括的な促進策を講じれば、国内のアルミニウム加工企業のハイテク製品輸出力及び競争力は向上する。成長の原動力となり得る部門は輸送、建設、圧延、エネルギーである。需要の伸びが促進されれば一人当たりの消費量は2022年には15 kgに達する見込みであり、国内のアルミニウム加工量は76万5,000 t増加する。」と述べている。

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