閉じる

ニュース・フラッシュ

2015年1月12日 メキシコ 縄田俊之

メキシコ:金属市況低迷への対抗手段としてのM&A

 2015年1月6日付け業界紙等によると、メキシコで鉱業活動を行っている鉱業企業は、昨今の金属市況の低迷に対抗する手段として、コスト削減や高品位鉱物資源の効率的な調達等を目指したM&Aを2014年後半に集中して実施した。これらM&Aの内、主要な案件は以下のとおり。

○ 米Coeur Mining社による米Paramount Gold & Silver社買収

 2014年12月にCoeur Mining社が146百万US$でParamaount Gold & Silver社を買収することに合意。本買収により、Couer Mining社は、Paramount Gold & Silver社がChihuahua州に保有するSan Miguel金・銀鉱山プロジェクト(Coeur Mining社が同州に保有し操業中であるPalmarejo金・銀鉱山に隣接)における高品位鉱床を傘下に収めるとともに、両鉱山の鉱石をPalmarejo金・銀鉱山のプラントで一括に処理することで、処理コストの低減を図ることが期待されている。

○ 加Timmins Gold社によるCaballo Blanco金プロジェクト買収。

 2014年12月にTimmins Gold社が加Goldgroup Mining社がVeracruz州に保有するCaballo Blanco金プロジェクトを30百万US$で買収。Timmins Gold社は、同プロジェクトの早期開発によりコスト削減を図り、2016年の操業開始を目指す。

○ 加Scorpio Mining社と米US Silver & Gold社との合併

 2014年12月にScorpio Mining社とUS Silver & Gold社は、コスト削減と収益向上を目的として合併。Scorpio Mining社は、Sinaloa州にNuestra Señora多金属鉱山を保有し操業中。

 なお、メキシコで鉱業活動を行っている鉱業企業による2014年におけるM&Aに関しては、年度当初の動き出しは遅かったものの、年後半から徐々に動きが見られるようになり、年末にかけて活発化した。現在の金属市況低迷が暫くは続くとみられる中、メキシコにおけるM&Aの動きは2015年も継続されるものと推察される。

ページトップへ