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ニュース・フラッシュ

2015年1月19日 北京 森永正裕

中国:国務院における環境の監督実施管理の高度化を図る

 現地報道によると、このほど国務院弁公庁は「環境監督実施法執行強化に関する通達」を公表した。違法な汚染物排出行為を厳しく取り締まり、違法企業をブラックリストの対象とし、且つ社会に向けて公表する。

 過去数年、中国のレアアース製錬産業は急速に成長し、世界最大のレアアース生産国になり、既存レアアース製錬企業は100社以上となり、レアアース鉱産品の生産量は2000年の7.3万tから2009年の12.94万tと倍近く増加し、世界の95 %を占めるに至った。

 急増しているレアアース製品生産量は経済効果をもたらすと同時に、厳しい環境汚染問題も生じさせた。中国レアアース学会の張安文副秘書長によると、中国南部地域の中・重希土の開発を例とした場合、1万tの中・重希土酸化物を産出させるには、100平方キロメートルの植生を破壊することになる。中国工業情報化部蘇波副部長によると、仮推算では、贛州レアアース開発による環境破壊への復旧処理に380億元が必要となる。

 レアアース業界の無許可採掘問題がたびたび発生し、環境をひどく破壊し、正規企業の存続空間を圧迫した。

 以上の現状に対し、本「通達」では、各種環境違法行為に対し“ゼロ容認”の態度をとり、処罰処理に大いに力を入れ、法執行の不徹底や整頓改善の未完備などの問題の徹底的な解決を求める。

 また、違法・規則違反建設プロジェクトを全面的に整理し、2016年末までに整理改善業務を完成させることを求める。

 まもなく公表される中国レアアース工業産業発展政策の中で、レアアース資源を合理的に開発、利用し、レアアース産業集積度を高め、環境を保護し、ハイテク技術分野における実用レベルを推進することを明確に定めた。

 レアアース業界で“打黒”と呼ばれている犯罪行為取り締まり活動が2014年から始まった。同年8月15日、中国工業情報化部、公安部、国土資源部等7部署は合同で3か月にわたりレアアース採掘、生産、流通段階における違法行為取締り特別行動を行い、発見された問題に対する公開処分を行う。同年、中国工業情報化部等8部署合同で特別行動計画案を公表し、2014年10月10日から2015年3月31日までにレアアース採掘、生産、流通及び輸出等四段階の違法行為の取り締まり特別行動を行う。  

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