閉じる

ニュース・フラッシュ

2015年1月26日 モスクワ 木原栄治

ロシア:ロシア連邦の鉱物資源基盤発展の基本方針作成

 2015年1月20日付け地元報道等によると、連邦地下資源利用庁(Rosnedra)は、「ロシア連邦の鉱物資源基盤発展の基本方針」を作成した。

 現在ロシアは、天然ガス、石油、石炭、鉄鉱石、ニッケル、白金族金属、金及びその他資源の埋蔵量、生産量、輸出量に関しては世界トップクラスであるが、採掘・加工で消費されているのは再生不能な地下鉱物資源である。したがって、長期的には採掘産業の安定的操業は、鉱物資源基盤が持続的・加速的に発展し、新たに発見される埋蔵量が採掘による減耗分を補填するだけでなく、世界市場で競争力を持つ場合に実現可能となる。

 ロシアの鉱物資源基盤発展の戦略目標は、経済発展のための鉱物資源の安定供給である。このため、政府は以下の課題を解決しなければならないとされている。

・ 貴金属、ダイヤモンドの有望鉱区に対する需要があることから、ロシアの地域における社会経済発展計画に基づき、未開発鉱床の資源開発の優先順位を決める。

・ 極北東をはじめ国内全地域において、枯渇した砂鉱床からの金採掘を促進する。

・ 地表に露出していない非従来型鉱床について、予測及び探査の科学的根拠を築くため、十分な研究開発を行う。

・ 地域・テーマ別調査により確認された有望鉱区において、連邦予算資金により、限られた量の探査(主に金の探査)を行う。

 中期的には、金は連邦予算資金による鉱床探査実施が妥当な唯一の鉱物である。第一に、金は地下資源利用者の間では石油以外で最も需要が大きい鉱物である。第二に、鉱床のタイプが多様なため、国内の多くの地域における金鉱床探査の展望が開けている。第三に、地域調査により確認された有望鉱区において連邦予算資金による探査を実施することで、世界では民間企業が資金調達しているプロジェクトに政府資金を投入する有効性を、迅速かつ客観的に評価することが可能となる。

ページトップへ